【心理学-リンゲルマン効果】集団になればなるほど、人は手を抜く

自分以外にもやってくれる人がいると、「まぁ自分はそこまでがんばらなくてもいいや」なんて、甘いことを思っちゃった経験はありませんか?

そう思うのは、おそらくあなただけではありません。

この現象には、リンゲルマン効果という心理効果が影響しているのです。

今回はなぜそのように思ってしまうのか、その謎を解き明かしたいと思います。

 

リンゲルマン効果とは

ある研究者が綱引きで実験をしました。

一人で綱引きをしたときの力と、二人で綱引きをしたときの力、さらに人数を増やしていき、最終的に8人で綱引きをしたとき、一人はどのくらいの力を発揮するだろうかという実験です。

 

結果は、一人の場合は100パーセントの力を出したのに比べ、二人になるとその力は一人の時よりも弱くなったことがわかりました。

三人に増えた時はさらに、一人当たりの力が弱くなり、8人になった時は、一人の時に比べ半分以下の力しか発揮していませんでした。

無意識のうちに自分の力を軽減させてしまっていたということです。

 

この現象を心理学では「リンゲルマン効果」といい、社会的手抜きや綱引き理論などとも呼ばれています。

綱引きのように、集団で共同作業を行った場合、一人で作業を行う時よりも、作業量が低下してしまう現象がリンゲルマン効果の最大の特徴です。

 

なぜこのような現象が起こってしまうのか

知らないうちに手を抜いてしまう、リンゲルマン効果。

この心理にの裏には3つの原因があるとされています。

 

1、個人が評価されにくいため

みんなで同じことをやっていると、個人的に評価される機会はあまりありません。

また綱引きで例えるなら、一生懸命引っ張ろうが、手を抜こうが、評価は誰にもわからないだろうと考えます。

同じチームに強い人がいたり、人数も多いため、自分だけががんばる必要はないだろうと思ってしまうんです。

わからなくもありませんね。

 

2、周りが手を抜くため、自分も抜いてしまう

周りが手を抜いているから、自分も適当でいいやという考え方です。

「自分だけが一生懸命やったところで、結果は変わらない。なら全力を出したところで無駄ではないだろか。」と思ってしまうのです。

 

3、緊張感が低下するため

自分と同じことをしている人が多いほど、人は緊張しなくなります。

学生自体の運動会を思い出してみてください。

個人で出場する競技と、クラス全員で出場する競技、どちらが緊張したでしょうか?

もちろん、個人で出場した競技でしたよね。

緊張感の低下は、モチベーションが低下にも繋がります。

結果、発揮する力も低下してしまうのです。

 

残念ながら、このような現象が起きてしまうことは、自然なことであり、手を抜いた人を責めることもできません。

もしかしたら、知らないうちに自分も手を抜いていたかもしれませんからね。

 

集団でも個人が評価されるなら、100%の力を発揮する

チームで戦うスポーツ選手では、誰かが手を抜いたらたちまち負けてしまいます。

スポーツ選手は、集団競技でも個人が評価されることも多く、報酬も試合に勝利したときに与えられます。

賞金だけではなく、精神面も含めた賞賛といった、わかりやすい形で自分が評価されため、モチベーションも下がることなく、集団でも能力を発揮できるのです。

 

いかがだったでしょうか?

このリンゲルマン効果は、全世界共通であり、老若男女問わない心理効果です。

会社のプロジェクトを効率よく動かすためには、その人にしかできない仕事を割り当てたり、少人数で作業を取り組ませると良いでしょう。

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