【心理学-ピグマリオン効果】出来ない子も心から期待すれば、出来る子に変わる

昔は私たちの生活から、心理学というものが少し遠い存在でした。

しかし最近では、心理テクニックを身に着けたり、自分たちの生活や仕事をより良くするために、活用できる一つの術として、様々なところで紹介されています。

 

今回は主に教育の現場で役に立つピグマリオン効果についてご紹介します。

 

ピグマリオン効果とは

学生たちにねずみを二匹渡しました。

一匹は「血統的にも賢いねずみ」もう一匹は「賢くないねずみ」です。

しかし、この二匹は実際には血統なども関係なく、研究室で飼育しているだけのねずみを、適当に分類しただけで、なんの差もありません。

つまり学生たちにウソの説明をして、二匹を渡したのです。

 

学生たちには、この二匹のねずみを使って、学習データを提出するという課題を与えられました。

結果、学生たちは、賢いと説明されたねずみが、学習成績が高いというデータを提出しました。

学生たちがウソをついているのではなく、本当にそのようなデータが出たのです。

 

本当はすべて同じねずみだったのに、なぜこのような結果が出たのでしょうか。

それは、賢いとされたねずみを、学生たちは大切に扱い、賢くないと説明されたねずみを雑に扱う傾向があったことが原因だと分かっています。

大切に扱われたねずみは、ストレスが少なく、十分に学習能力を発揮できたのです。

 

このように、第三者が当人にもたらす効果を「ピグマリオン効果」と言います。

 

ピグマリオン効果の由来

ピグマリオンとは、ギリシャ神話に出てくるキプロス王の名前です。

彼は、自分で作った女像を大切に扱い愛するようになります。

すると女神が、その女像に生命を与えたのです。

 

結果的に、キプロス王と女神は結婚するまでに至りました。

非現実的なストーリーではありますが、ピグマリオン効果の由来はここからきました。

 

人の命にも関係している

このピグマリオン効果とは、様々な場所でも証明され、自分たちですら、気が付かないうちにその効果は出ています。

たとえば医療現場。

治る見込みがありそうだと判断された患者は、そうではない患者に比べ、治療に専念し、看護師なども一生懸命に面倒をみます。

するとやはり、他の患者に比べその患者は回復力が高くなる傾向にあるようです。

 

教育の現場でも起こっている

また、教育現場ではよく起こっています。

よくできる生徒に、教師は丁寧に指導し、期待をかけ、生徒側もその期待に応えようと努力します。

その結果さらに成績がアップします。

しかし、できない生徒は放置され、さらに成績が落ちてしまうのです。

 

このように、意外と身近な場所でもこのピグマリオン効果は出ているとされています。

 

子供の成績を伸ばすことも可能

「期待すれば、その期待に応えようとする」

これは、能力のある無し関係なく、どちらにも同じ効果があります。

 

たとえば成績が悪い子なら「頭が良い、賢い子」と言ってあげることがポイントとなります。

「テストの点数が悪いのだから、そんなハズがない」と本人は思うかもしれません。

それでも、問題ありません。

 

何度も褒めることよって潜在意識に少しずつ「自分は賢いんだ」と刻まれていくのです。

長い年月を見ると、「賢い子」と言われ続けていた子供は将来、本当に賢い人間に育つことが分かっています。

 

教育に関して、絶対にしてはいけないこと

・IQが高い子供に対し「お前頭が悪い、もっと努力しろ」と言い続けたところ、IQが下がり、努力もしなくなりました。

・対して、IQが低い子供に「頭が良い、賢い」言い続け、心から期待すると、IQが上がり、自分に自信を持てる人間に育ちました。

 

これは、実際に研究の結果でも証明されている事実です。

 

得意、不得意はだれにでも必ずあります。

その不得意な部分を伸ばすのに、「本人に自覚させなければならない」と思っている親が多いですが、それは大きな間違いです。

 

出来ない部分というのは、本人が一番よく理解しているので、他の人に指摘されることは傷口に塩を塗られるようなものなのです。

傷口に塩を塗る行為は教育でも何でもありません。

「愛の鞭」だと主張する声もあるかもしれませんが、捉えようによっては、精神的な虐待ともいえるでしょう。

 

貶して伸ばそうとしても、よほど特殊な環境でない限り、能力は開花しません。

もちろん、スパルタ教育でも能力を上げることは可能ですが、人間性に悪影響を及ぼす可能性があります。

まっとうな人間に育つことを願うのであれば、やはり「褒めて伸ばす」ことが何より大切なのです。

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