【心理学-論理誤差】会社の人事担当者も、感情で人を評価することがある

何かを決めるときや物事は、もちろん自分の基準が基本となり、決定するのが一般的ですよね。

これは、その人が歩んできた人生やそこで学んだことなどが基本となっていますが、時には、その判断が間違いだったと気づかされることもあると思います。

今回の記事は、責任のある仕事をこなしている方、間違いをできるだけ回避しなくてはならない立場にいる方にぜひ読んでいただきたい、理論誤差についてのお話です。

 

論理誤差とは?

企業の中で人事評価というものがあります。

そのよくある失敗としてあるのが「論理誤差」です。

評価する項目というのは、複数あるのが一般的です。

 

本来たくさんある項目に対し、1つずつ別々に評価していかなければなりません。

複数あるのはそのためであり、個々に評価するのを目的としています。

 

しかし、一つの項目を評価し、その評価に関連させた内容を、倫理的に展開し、その他の評価にも影響を及ぼしてまうことで、この「論理誤差」が生まれてしまいます。


 

たとえば、コミュニケーション能力が高く、誰からも好かれる社員がいたとします。

しかし、彼の作業スピードは平均よりも遅めです。

この社員の遅れた仕事は、他の部下が担ってくれているのですが、部下は彼のことを人間として信頼しているので、仕事が遅くても、全く嫌な気持ちではありません。

いつも嫌な顔せず、率先して手伝ってくれます。

 

仕事の遅い社員が足を引っ張っていることは間違いないのですが、部下が手伝ってくれているおかげで、納期には間に合います。

 

この場合の正当な評価はこうなります。

 

1、作業遂行能力・・・低い

2.コミュニケーション能力・・・高い

 

人事評価を担当する人間も、彼が仕事が遅いことは知っていますが、人柄が良いので良い印象を持っています。

この人事担当者の中での、この社員の評価はこうなっています。

 

1、作業遂行能力・・・普通

2、コミュニケーション能力・・・非常に高い

 

作業の遅れは部下がカバーをしているため、作業遂行能力が「低い」→「普通」に変化したのです。

人事担当者がこの仕事の遅い社員を人間として嫌っているのであれば、作業遂行能力は「低い」ままだったでしょう。

 

他の人事から、「その評価はおかしくないか?」と言われても、この人事は「仕事は1人でするものではなく、コミュニケーションが重要であり、その為作業のスピードについては・・・」など、いかにも正しそうなことを理論的に返してきます。

当然、この評価は正しいものではありません。

 

理論誤差とは、このように間違った判断で評価してしまうということを言います。

 

よくある評価エラーとは?

評価エラーとは、意味はそのままで「間違った評価」という意味を表します。

このエラーの原因は、よくあるものとして、6つの心理的効果が関係していると言われています。

 

 

一つ目は「ハロー効果」です。

何か目立ちような優れた特徴があると他のことまでもよく思えてしまいます。

たとえば、難関有名大学を卒業しているというだけで、内面やその他のことは考慮せず、この人は仕事ができるはずだと思い込んでしまうことです。

 

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二つ目は「中心化傾向・極端化傾向」

これは、簡単に言うと無難な評価をしてしまうことを言います。

厳しい評価をしては部下の反感を買ってしまうかもしれないとか、よくわからないからとりあえず真ん中の評価にしておこう、などというやり方のことを表します。

 

三つ目は「期末効果」

評価する直前の出来事や強い印象が残り、それが評価に影響を及ぼしてしまうのです。

これは、いい出来事が印象的だった場合は良い評価、何か大きなミスをした後の場合は悪い評価という感じになってしまいます。

 

四つ目は寛大化傾向・厳格化傾向」

字である程度意味が分かりそうですね。

これは、部下によく思われたいため、甘い評価になったり、自分が若かったころと比べ、厳しく評価してしまうことを言います。

 

五つ目は「対比誤差」

評価をする者にももちろん、得意不得意な分野というものがあり、客観的に評価できなくなってしまいます。

自分がよくわかっている分野は厳しくなり、わからないことは低い評価をします。

 

六つ目が、今回お話している「論理誤差」

ある部分が非常に優れている為、他の劣っている部分が目立ちにくい状態です。

そのため、事実とは異なった評価をしてしまうことを言います。

 

人を評価するうえで、気を付けなければならないこと

人を評価しなければならない立場にある人は、これらの問題を、特に意識せずに評価してしまいます。

しかし、間違って評価された者は、評価により今後の企業での立場や、人生にまで関わってくる可能性があるため、現在もこのような心理的効果による間違った判断が問題視されています。

こうした評価は、企業や立場に関係なく、人間同士が付き合っていく中でもとても重要です。

 

誰かを判断したり、評価する時は、自分の視点だけではなく、客観的な見方をすることがとても大切なことなのかもしれません。

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